苫小牧港・西港中央北埠頭(ふとう)に30日入港した在日米海軍ミサイル駆逐艦「ラファエル・ペラルタ」(9365トン)のチャールズ・クーパー艦長(41)は同日、艦内で報道各社のインタビューに応じた。国際平和の情勢が変化する中、「今回は通常の寄港だが、米艦船が必要な時に日本の港に入港できるというのは、防衛や人道支援の能力向上につながるものだ」と寄港の意義を述べた。
クーパー艦長は、苫小牧の印象について「港に近づくと雪に覆われたきれいな山並みが目に入った。入港はスムーズで、良い印象を持った」と話した。米艦船入港に対する市民団体などの抗議行動に関しては、「皆さん、それぞれ考え方がある。寄港は日米関係の強さを表したもので、特に心配するようなことではない」と理解を求めた。
新型コロナウイルス感染流行を踏まえ、乗組員と市民が触れ合う催しは予定していないが、「乗組員が観光などで訪ねた先で、地元の方々と交流を深めることを楽しみにしている」と語った。
クーパー艦長は同日午後、在札幌米国総領事館のマーク・ウェベルス首席領事らと共に苫小牧市役所を訪れ、岩倉博文市長を表敬訪問した。