節分(2月3日)を前に、苫小牧市内で商戦が追い込みを迎えている。スーパーでは豆商品を並べたコーナーを設け、すし店は恵方巻きの予約販売に力を入れる。今年は原材料費などの高騰で豆まき用の落花生など値上がりした商品も目につく。
コープさっぽろステイ店(三光町)は、特設コーナーに豆菓子や落花生など関連商品80種ほどを置き、買い物客にアピールしている。原材料費や輸送費などの高騰で、価格は全般的にやや値上がり。特に袋詰めの落花生は100~200円ほど上がった品もある。小原一行副店長は「全体的な売れ行きは例年並み。販売ピークは節分前日の2月2日になりそう」と見込む。
洋菓子店も商戦に力を入れる。ファームソレイユ(本店・拓勇西町)は同1~3日、ロールケーキを恵方巻きに見立てた「恵方ロール」を本店と、系列店のおかしラボソレイユソレイル(三光町)で販売する。
直径約6センチ、長さ18センチのケーキ(1000円)で、イチゴやキウイをクリームとココアクレープで巻いた。コストは上がっているが、大きさや価格は昨年と同じにする予定。統括マネージャーの柴山加奈子さんは「季節を感じられる品を味わってほしい」と話す。
北海道鮨商生活衛生同業組合苫小牧支部(齊藤芳行支部長)は同2日まで、節分に食べる恵方巻きの予約を市内の加盟各店で受け付けている。
そぼろ、かんぴょうなどたくさんの具材が入り、食べ応えのある「丸かぶり寿司」(800円、ハーフサイズ500円)と、さらにカニやアナゴを加えた「かに穴子入り」(1400円、同800円)を用意。毎年1000本ほど売れる人気商品だ。コスト高で昨年より100~200円程度値上げしたが、寿司きしの(大町)の店主、岸野重春さんは「コロナ禍が続く中、縁起物を食べて少しでも明るい気持ちになってもらえたら」と語る。
加盟店は寿司きしの、日本橋(桜木町)、魚徳(春日町)、千両寿司(ときわ町)、SUSHIROBATAかめちゃん(錦町)、まさる寿し(同)、栄寿司(同)の7店。