苫小牧市の食肉業あおやま(青山直樹社長)が、JR苫小牧駅自由通路など市内5カ所に設置した冷凍食肉の自動販売機が人気を呼んでいる。24時間いつでも気軽に肉が買える便利さからか、昨年末の販売開始以来、売り上げは好調。同社は「食肉需要の掘り起こしにつなげたい」としている。
自販機では味付け牛肉のサガリ(320グラム2000円)やカルビ(400グラム1000円)、みそ・塩味の豚ホルモン(各400グラム800円)などのほか、同社が運営するハム・ソーセージ製造「苫小牧ハム」(市清水町)の食肉加工品も販売。自販機ごとに商品を変え、鶏の手羽先や砂肝を扱う自販機もある。
「何が出るかお楽しみ」とうたう2000円と3000円の「肉ガチャ」も用意。購入する前に肉の種類は分からないものの、販売価格を超える商品が手に入る。今後、「当たり」としてサーロインステーキを肉ガチャの商品にすることも考えているという。
市内では珍しい自販機は苫小牧駅のほか、オートリゾート苫小牧アルテンや音羽町の同社店舗前、柏木町のフードショップササキ前などに計8台を設置した。担当する同社の嶋田皓太さん(30)は「これまでの売れ行きは目標を上回っており順調」と言い、「夜間でも購入できるのが自販機の強み。あおやまの商品を買ってもらえる機会を増やしたい」と意気込む。売り上げ次第では自販機の増設も検討していくという。