苫小牧市ボランティアセンター(ボラセン)は1月28日、登録防災ボランティアを対象に研修交流会を市民活動センターで開いた。参加者は避難所運営に関するゲームを通じ、冬期に災害が発生した場合の運営の在り方や防災対策を考える演習に取り組み、交流を深めた。
安心安全な地域づくりに関心を持つ市民が登録する防災ボランティアと活動に興味のある人などが約40人参加。10グループに分かれ、避難所運営を机上で体験するゲーム「Do はぐ」に挑戦した。
冬期に地震が発生したと想定し、続々と避難所に集まってくる住民に、限られたスペースと物資をどのように分けるかを考えていく内容。参加者は寒さ対策や感染症対策など、さまざまな点に配慮しながら、知恵を出し合い、よりよい運営方法を探った。
終了後、参加者からは「ストーブの数が限られているので、(設置場所の)優先順位を考えるのが難しかった」「わずかな人数を受け入れるだけでも混乱した」などの感想が聞かれた。
研修交流会ではこのほか、各自が取り組んでいる冬期間の防災対策を発表し合ったり、内閣府がホームページで公開している過去の災害事例から日ごろの備えの大切さを改めて学んだりした。