7年ぶりに 3000億円台 22年の北海道漁業生産状況

7年ぶりに 3000億円台 22年の北海道漁業生産状況

 道が発表した2022年の北海道漁業生産状況(速報値)によると、数量は前年比2%減の約115万8000トン、金額は前年比23%増の約3182億円で、15年以来7年ぶりの3000億円台となった。ホタテガイの海外需要の高まりや円安による価格上昇、秋サケの漁獲増、イワシの価格上昇で21年を大幅に上回る見通しだ。

   ホタテガイは、前年比2%減とほぼ横ばいの43万5000トン、金額は同29%増の1180億円で、数量、金額とも全体の約4割を占めた。このうち輸出は10万トンで、内訳は中国が9万5000トン、香港とEUが各2000トン、米国1000トンだった。

   数量が多かったのは、ホタテガイに続き、イワシ(24万トン)、スケトウダラ(13万7000トン)の順。金額もホタテガイがトップで、サケ(647億円)、コンブ(168億円)が続いた。

   その他、サンマは1万1000トン、58億円。スルメイカは6000トン、54億円。

   振興局別で見ると、胆振は数量が前年比9%増の4万3000トン、金額も前年比44%増の115億円に上った。好調だった秋サケとホタテガイが押し上げた。日高は数量が前年比11%減の2万6000トン、金額は同7%増の108億円。スケトウダラの不振が影響した。