苫小牧手話の会(里吉勉会長)と苫小牧聴力障害者協会(酒井幹雄会長)はこのほど、大阪市立聾唖(ろうあ)学校(現大阪府立中央聴覚支援学校)の高橋潔校長を主人公にした映画「ヒゲの校長」(2022年公開)の上映会を市民活動センターで開いた。市民ら約100人が鑑賞し、手話の普及には厳しい歴史があったことを学んだ。
両会の創立50周年事業の一環。
同映画は、口元の動きで相手の話を理解する「口話法」の普及に努め、「手話は口話を妨げる」と禁止する大正末期から昭和初期にかけての動きに異議を唱えた高橋校長の生涯を描く。
里吉会長は「上映会後のアンケートで『手話が直面してきた大変な歴史を知ることができた』『手話を習いたい』という声も頂き、私たちのやってきたことは間違っていなかったと思えた。これからも地道に活動していきたい」と語った。