内閣府の2023年度地方創生に資する金融機関等の「特徴的な取組事例」に北海道銀行(兼間祐二頭取)の「道銀・酒米プロジェクト」が選ばれ、自見英子内閣府特命担当相(地方創生担当)が14日、オンラインで齊藤勝副頭取を表彰した。全国の約1000事例からスタートアップや事業継承支援、人材育成支援、観光事業活性化など16事例17金融機関を認定した。道銀の受賞は3年連続4回目。
「道銀・酒米プロジェクト」は、加工業務米への転換で道内初の酒米「山田錦」の本格栽培に取り組む芦別市の加藤農場を支援。23年産は1万7820キロの玄米を収穫し、道内6社の酒造会社に他府県産酒米と同等価格で販売。道産酒のイメージアップと価格の向上につなげた。
自見氏は「地方創生には高い知見とネットワークを有する地域に根差した金融機関の取り組みが必要不可欠。引き続き地域に寄り添い、地域の挑戦を力強く後押ししてほしい」と17金融機関をたたえた。
齊藤副頭取は「アグリビジネスの支援を通じて農業者の多様な経営課題を解決し、活力あふれる北海道の実現を目指したい」と話した。