市長、札幌米総領事に要請 米艦船入港までの期間の短さに

市長、札幌米総領事に要請 米艦船入港までの期間の短さに

 苫小牧市の岩倉博文市長は14日、在日米海軍横須賀基地(神奈川)配備のミサイル駆逐艦「ハワード」(排水トン数9200トン、乗組員360人)が4~7日に苫小牧港・西港に寄港した際、通告から入港まで4日間しかなかったことを受け、在札幌米国総領事館のマーク・ウェベルス総領事に「もっと早くに要請してほしい」と口頭で伝えたことを明らかにした。

   市議会総合開発特別委員会(金沢俊委員長)で、原啓司氏(共産)の質問に答弁した。

   市港湾・企業振興課は「どのような船舶であっても、特定のものを拒否はできない。ハワードは核兵器を搭載していないことなどを受けて判断した」と説明し、今後について岩倉市長は「苫小牧港が持っているルールを確認した上で判断したい」と理解を求めた。

   今回の寄港を巡っては、通知から入港までの期間が記録に残る2000年以降では最短で、市民活動団体などが抗議していた。