自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件に関し、堀井学衆院議員(比例代表道ブロック)は16日、胆振管内で「おわび行脚」を始めた。この日は安平町の自民党追分支部を訪れ、支部幹部に謝罪した上で詳細を説明。関係者によると、堀井氏は次期衆院選に出馬する意向も示しており、胆振、日高管内の道9区を回って誠意を示すという。
堀井氏の「おわび行脚」は9日から始まり、これまで日高管内で新ひだか町の三石支部、浦河町の浦河支部などを訪れ、胆振管内は追分支部が皮切りとなった。
16日は自ら自家用車を運転し、琴恵夫人と共に午前9時ごろ支部に到着。非公開で約1時間20分にわたり、支部幹部4人と意見を交換した。
同支部によると、堀井氏が「申し訳ありませんでした」と謝罪した後、派閥から還流された2000万円超の使途について、詳細を記したノートを基に説明。「(秘書の給与など)事務所の運営費や交際費に使った」ことを示したほか、事務所の資金難についても「足りない月もあり、自ら借り入れを行っていた」と説明したという。
支部幹部は「キックバックされたお金は、いろいろな経費に使われていたと聞いた。灰色や真っ黒な使い方はしていないことは理解した」としている。
堀井氏の政治活動に対しては支持者から不満の声が相次いでおり、同党苫小牧支部が今月上旬に政治姿勢を問題視する意見書を送っている。