苫小牧市防犯協会(山端豊城会長)と苫小牧署は19日、防犯リーダー研修会を市文化交流センターで開いた。町内会や自主防犯組織など34団体から80人が参加し、特殊詐欺被害の防止や巡回活動の重要性を確認した。
同署生活安全課の内田篤巡査部長は、管内(東胆振1市4町)の2023年の特殊詐欺被害が4件、総額1233万円に上ることを明らかにし、「1件当たりの金額が莫大(ばくだい)で、これ以上被害者を出してはいけない」と指摘。実際に収録されたオレオレ詐欺の通話を再生し、判断する余地を与えない犯人の巧みな話術に、参加者は驚きの表情を浮かべた。
その後、青色防犯パトロールの研修を実施し、内田巡査部長は「パトロールは2人以上で、自身の安全対策をした上で行うことを忘れずに」と助言した。山端会長は「地域の安全のために尽力してくれる各団体に感謝の気持ちを忘れず、これからも一丸となって取り組む」と話した。