半導体関連情報を一元化 千歳市がウェブサイト開設

千歳市が開設した半導体情報ウェブサイト

 千歳市は25日、市内で工場建設が進む次世代半導体製造ラピダス(東京)の事業動向や工事情報などを一元化して発信する、「半導体情報ウェブサイト」を開設した。全国から注目が集まっていることを踏まえ、市民はもちろん市外にも情報発信を強化。半導体をゲーム感覚で学べるコンテンツ「半導体攻略クエスト」を設けるなど、半導体関連産業への理解を深めてもらう考えだ。

   昨年2月に同社が千歳市に進出を表明して以降、同市には企業や市民からの問い合わせが増加。同市次世代半導体拠点推進室は「これまでも情報を発信しているが、『探しづらい』などの声も寄せられていた。ラピダス社にも可能な限り協力していただき、半導体関連情報を一元化することで、市民や事業者に情報が行き届くようにしたい」とアピールする。

   サイトで、同社の事業動向や建設工事の進捗(しんちょく)状況、環境保全の取り組みなどをまとめた。施工する鹿島建設(同)の協力で、「今週の工事情報」のコーナーを設け、現在進行形で何の工事が行われているかを公表。「半導体関連情報」では同市内に立地する関連企業を地図に示し、関連企業のさらなる集積につなげる狙いだ。

   「半導体攻略クエスト」では、「半導体とは何か」などの基本から、ゲームの謎解きをするような構成で紹介。半導体を小さくする技術革新が、スマートフォンのバッテリー寿命や、医療技術の進歩などに役立っていることを説明し、同室は「中高生以上の幅広い年代に、半導体を基本から知ってもらえれば」と期待している。