駅前再整備支援を最重点 国や道への25年度要望事項 苫小牧市

駅前再整備支援を最重点 国や道への25年度要望事項 苫小牧市

 苫小牧市は、国や道、関係機関に対する2025年度重点要望事項をまとめた。最重点要望事項は9項目、重点要望事項は36項目の計45項目。これまで重点要望事項としていた「苫小牧駅周辺再整備の支援」と「室蘭児童相談所苫小牧分室への一時保護所機能の設置」の2項目を、より重要と位置付けた最重点要望に変更した。

   このうち苫小牧駅前周辺再整備への支援は、苫小牧駅周辺ビジョンの推進に関して、駅前再整備区域の機能配置と駅前交通広場再整備に向けた支援を求める。効果として「公共交通結節機能の充実」「利便性向上によるにぎわいの創出、地域経済の活性化などが期待できる」とした。

   最重点要望はこのほか、▽太平洋沿岸における地域の実情に応じた地震・津波対策推進の支援の拡充▽JR室蘭線・日高線の維持存続▽JR新千歳空港駅から苫小牧方面へのアクセス向上▽物流効率化に向けた港湾機能の強化▽北海道運輸局苫小牧運輸支局(仮称)の設置▽ゼロカーボンシティ推進に向けた支援拡充▽苫小牧厚真通と苫小牧登別通(仮称)の道道への昇格整備―の7項目を継続した。

   重点要望は新たに2項目を盛り込んだ。「緊急自然災害防止対策事業・緊急浚渫(しゅんせつ)推進事業の継続延長」では、対策期間の延長と予算の確保を国に要望。「苫小牧地域における工業用水の供給」では、企業誘致などを見据えた工業用水確保の検討を道に求める。

   重点要望はこのほか、▽国民健康保険制度の健全な運営▽介護人材の確保▽道内7空港民間委託における空港運営の推進▽苫小牧東部開発の推進▽国道の整備促進▽廃焼却炉の解体に対する財源支援の拡充―について、内容を変更して要望することとした。

   18日の定例記者会見で岩倉博文市長が公表した。