道都に初夏の訪れを告げる「第66回さっぽろライラックまつり」(札幌市、札幌観光協会など主催)が15日、札幌市中央区の大通公園で開幕した。会場ではまつりのシンボル、薄紫のライラックの花が見頃に。道産ワインや食材メニューを用意した「ライラックワインガーデン」も開設された。会期は26日までの12日間。初日から市民や国内外の観光客らが大勢詰め掛け、にぎわっている。
1959年に始まり、半世紀以上の歴史を刻んでいる伝統のイベント。まつり開始の翌60年には、ライラックが「札幌市の木」に指定されている。新型コロナウイルスが「5類」に移行したばかりの昨年は期間中、過去最多の71万人が来場している。
今年も大通公園西5~7丁目が会場。初日は西6丁目会場でオープニングセレモニーを実施した。北星学園女子高校音楽科の生徒たちが「時計台の鐘」など美しいコーラスを響かせたほか、陸上自衛隊第11音楽隊がパワフルな演奏を披露。まつりを主管する実行委員会の下沢敏也会長が「開祭宣言」を行った。北海道銀行女子カーリング部「リラーズ」に所属する選手たちも参加し、先着1000人にライラックの苗木をプレゼントした。
会場は西5丁目会場に市民の手作りマーケットが店開き。西6丁目会場は、ジャズやクラシックのライブを聴きながらグルメを楽しめる「カフェバル・ヴィレッジ」が開設された。西7丁目会場は「ライラックワインガーデン」となり、200種以上の道産ワインや道産の手作りチーズを味わえる。
西8丁目では別のイベントだが、「札幌ラーメンショー」も26日まで開催中。両イベントが連動し、人気を集めている。
ライラックまつりは25、26日は白石区の川下公園でも開かれる。