コロナ病床確保で道補助金重複計上 王子病院、688万円返還

コロナ病床確保で道補助金重複計上 王子病院、688万円返還

 道監査委員は20日、道が2022年度に補助金や交付金など財政援助した団体の監査報告をホームページで公表し、新型コロナウイルス感染症の病床確保事業で医療法人王子総合病院(苫小牧市)が補助金2件688万7000円を過大受給していたことを明らかにした。

   同院は、重点医療機関として病床の一部を確保することに対する補助と、院内感染の発生に伴って病床を活用するためのみなし医療機関補助を重複計上していたといい、同院は「(両補助金が)一部期間で重なっていた。4月10日までに全額返還した」としている。

   監査報告では、22年度に財政援助した医療法人、社会福祉法人など148団体に対する監査の結果、是正や改善を求めたのは21団体で、このうち感染症対策の補助金を過大受給した医療法人などは王子を含めて9団体計1億円弱だった。