苫小牧市しらかば町のアマチュア画家吉田勉さん(70)の2024年巡回展「第1章」が27日、苫小牧信用金庫(苫信)桜木支店(桜木町4)を皮切りに始まった。10月末まで市内6カ所で、全6章を展開。油彩やペン画など75点を展示する。
吉田さんは苫信OBで14年に退職後、市内の絵画サークルで制作活動を本格化。巡回展は「古希を迎え活動の区切りとして、描きためた作品を見てもらいたい」と企画した。
第1章のテーマは「甦る、夭折(ようせつ)の洋画家佐伯祐三自画像」。佐伯氏は画学生時代を中心に多くの自画像を残しており、油彩で模写した7点を展示する。色使いから筆の運びまで忠実に再現。吉田さんは「先人の傑作から学ぶことは大きい」と語る。第1章は6月13日まで。
6月2日にはファッションメールプラザ(表町)で第2章「面白い線と面 人物素描」が始まる。同17日からは苫信本店市民サロン(表町)で第3章「男の浪漫(ろまん)を求めて」、7月1日から市民活動センター(若草町)で第4章「倣古(ほうこ)、有名画家・近代洋画家自画像再現」、同9日からは苫信糸井支店(日新町)で第5章「画中画の魅力」を開催。最終章は、10月1日から駅前通りとまチョップミュージアム(駅前通り7店舗ウィンドウ)で「北海道風景の魅力」を行う。
第1章の展示は、6月13日まで。平日午前9時~午後3時。問い合わせは吉田さん 電話0144(73)5820。