ウィークリーみんぽう

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 (6月8~15日)

   ◇アイヌ伝統儀式で先人しのぶ(9日) 苫小牧アイヌ協会は、アイヌ民族の遺骨3体が保管されている苫小牧市美術博物館の前で「カムイノミ」と先祖供養の「シンヌラッパ」を行った。苫小牧アイヌ文化保存会や鵡川アイヌ文化伝承保存会のメンバー、一般市民を含めた約70人が参加。伝統衣装に身を包んだ参加者が特設のいろりを囲み、祭司がアイヌの言葉で祝詞を奏上。伝統にのっとった所作で儀式が進行。サケの料理や果物、菓子も供えた。

   ◇ほべつメロン出荷始まる、初競り1箱15万円(11日) むかわ町穂別地区の特産品「ほべつメロン」の初競りが札幌市中央卸売市場で行われた。5玉入りの「秀」1箱に昨年と同じ15万円の最高値が付いた。メロンは石崎憲一さんが栽培したルピアレッドで、昨年より1日早い初出荷となった。同農協ほべつメロン生産部会は今年度の生産を200トン、取扱高1億500万円を目標にしている。同部会23戸が8月上旬ごろまで出荷する。

   ◇アンモニア供給拠点、調査事業着手(同) 苫小牧港周辺を拠点としたアンモニアサプライチェーン(供給網)構築に向けて共同検討している、北海道電力や苫小牧埠頭、北海道三井化学、IHI、丸紅、三井物産の6社が、実現可能性調査を始めたと発表した。来年2月末まで荷役や貯蔵、2次輸送、利用などを机上調査する。2030年度までの供給開始を目指す。事業は、苫小牧港・東港区の北電苫東厚真発電所(厚真町)と隣接する苫小牧市弁天の約40ヘクタールに海外で製造したアンモニアの受け入れや出荷を担う荷役設備、貯蔵する設備を整備する。西港区で苫小牧埠頭が所有するタンクの利活用なども考えている。事業は5月31日付で24年度非化石エネルギー等導入促進対策費補助金の対象に採択されている。

   ◇ソフトバンク、苫東に用地取得(12日) 苫小牧市で大型データセンター(DC)の建設を予定している通信大手ソフトバンクが、苫小牧東部産業地域(苫東地域)でDC用地約70ヘクタールを取得し、今秋着工することが分かった。株式会社苫東が分譲する苫小牧市柏原の臨空柏原地区に用地約70ヘクタールを一括で取得した。取得費は非公表。2026年度に5万キロワット規模のDC開業を目指し、生成AI(人工知能)開発に必要なサーバーなどを設置する。

   ◇コープさっぽろ、苫小牧市西部の2店舗閉店へ(14日) コープさっぽろが苫小牧市内の2店舗を10月に閉店させる。不採算店舗の整理で、ときわ店と桜木店が対象。買い物客に困惑が広がっている。コープさっぽろは、苫小牧市内で5店舗を運営しているが、秋ごろに北栄町にオープン予定のぬまのはた店も交え、再編を促す。