苫小牧 四季の味 悠膳 釜飯ランチ 相性絶妙、素材生かす

じゃこと梅、大葉の相性は絶妙

 苫小牧の西地区の住宅街にある路面店。2015年4月に開業し、今年1月、柏木町からの移転を機に釜飯ランチを復活させた。

   店主の佐渡悠人さん(39)は調理人を志し18歳で古里苫小牧を離れ、小樽や山形、仙台などの日本料理店で修業を積んだ。山形県の老舗かっぽう旅館では四季の味を追求する親方の薫陶を受けたという。

   釜飯の一番人気は「梅じゃこ釜飯」(1650円)。付け合わせの小鉢はうどと竹の子、鶏肉の田舎煮(取材日)、アサリのみそ汁、サラダ、高菜漬けが付く。

   釜飯にはブレンドした蘭越(後志管内)産米を使用。羽釜式の鉄釜でじっくり加熱され、炊き上がりはふっくら。米本来の甘みが引き出される。

   静岡産の釜揚げしらすを干した「じゃこ」と梅、大葉の相性も絶妙。締めは茶漬けで。箸が進む一品だ。炊き上がりまで30分。「お急ぎの方はお電話をいただければ」と佐渡さん。

   市外からの来店者も2~3割を占め、「地元の旬の食材を提供したい」と語る。妻の枝里子さん(38)を含め5人で店を切り盛りする。常連のときわ町の山下晃弘さん(38)は「釜飯も素材を生かしたコース料理も大満足」と笑顔で話す。

   苫小牧市しらかば町4の1の8。釜飯ランチは月、火、木、金曜午前11時30分~午後2時(LO1時15分)、夜は午後5~10時。コース料理(完全予約制)は4600円から。水曜定休。祝日は夜のみ営業。携帯電話090(3231)4525。駐車場は7台。

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