厚真町の代表的な特産品ハスカップの初競りが25日、苫小牧市公設地方卸売市場で行われた。卸売取引の最高値は「特A大」1パック(300グラム)が1500円。とまこまい広域農協厚真町ハスカップ部会の山口善紀会長(53)は「糖度は11~12度と甘く、酸味もあっておいしい」とアピール。同日から市内スーパーなどで販売が始まった。
厚真町はハスカップの作付面積日本一を誇り、各農園による摘み取りの一般受け入れも盛ん。同部会には農家103戸が登録しており、作付面積は約18・5ヘクタール。今年の目標は、収穫量10・2トン、売上高2000万円に設定している。
初出荷は前年と比べて2日早く、250箱(1箱4パック入り)が市場にずらり。内訳は「特A大」が237箱、「特A」が12箱、「A」が1箱。このうち「特A大」5箱が1パック1500円の最高値を付け、残りも同1000~800円で取引された。
今年は昨夏の記録的暑さの影響が尾を引くなどし、収穫量は減る見通しというが、山口会長は「5、6月は天候も回復し、満足いく味に仕上がった。これから約1カ月間、一粒一粒丹精込めて届けたい」と話していた。