日高観光発展に期待 管内町長がセレモニー

日高観光発展に期待 管内町長がセレモニー

 日高山脈襟裳十勝国立公園の誕生を祝う記念セレモニーでは、髙見日高振興局長、大野克之新ひだか町長、鳴海修司新冠町長、大鷹千秋日高町長、遠藤桂一平取町長、大西正紀えりも町長、荒木輝明様似町長が出席(池田拓浦河町長は議会中で欠席)し、道内7カ所目となる国立公園の誕生を祝った。

   日高町村会長の大西正紀えりも町長は指定を受けて、「うれしい気持ちと、ほっとした気持ち。日高山脈やアポイ岳などの自然を守りながら、十勝管内と連携し観光の振興につなげたい。海外からの観光客が増加することが予想され、受け入れ体制を整えていきたい」と話した。

   また、日高振興局や日高・十勝両管内の関係市町村では、国内最大のナショナルパーク誕生を祝い、25日に懸垂幕や看板などを一斉に掲げた。

   また、バナースタンドなどの啓発物資を日高振興局庁舎や管内各所に設置するなどして国立公園誕生をPRしていく。

   日高山脈の周辺は、氷河の浸食によって形成された「カール(圏谷)」と呼ばれる山岳地形や切り立った崖などの景観が特徴。クマタカやシマフクロウの生息地としても知られる。

   政府は生物多様性の観点から、2030年までに陸域と海域のそれぞれ30%以上を保全する「30by30」の目標を掲げており、保護地域の拡張に向けて国定・国立公園の新規指定や拡充を順次進める方針だ。