プロ野球北海道日本ハムファイターズの元選手で田中学園立命館慶祥小学校(札幌市)の田中賢介理事長は26日、ICT(情報通信技術)教育の視察のため苫小牧市内のウトナイ小(手塚敏校長)と豊川小(丹野靖彦校長)を訪れた。同学園は「世界に挑戦する12歳」をスローガンに、最先端の教育を導入。中でもICT教育に力を入れており、ICTを積極的に活用する市内2校を視察の対象とした。
ウトナイ小では3年生の理科と4年生の社会の授業を見学。児童はタブレットのズーム機能で昆虫の体節や複眼を拡大したり、環境問題の3R(リデュース、リユース、リサイクル)に当てはまる事項を図にまとめたりと、一人一人の理解に合わせた授業が進められた。特別支援の児童も養護教員のサポートを受けながらタブレットを使い、授業に参加した。
田中理事長は視察の後、手塚校長らと具体的な活用方法について話し合い、「学びを深めるためには、ICT教育のトライアンドエラーが大切だと実感した。本校でも果敢に挑戦していきたい」と語った。