苫小牧市議会は、議員定数の在り方について、全員協議会で方向性を決めることになった。これまで議会改革検討会で、各会派の代表者が議論してきたが、6月定例会でも意見がまとまらなかった。全議員の意向を改めて確認し、12月までに結論を出す見通しだ。
議員定数の議論ではこれまで、新緑(7人)と民主クラブ(5人)が「現状維持」と「削減」で意見が分かれ、結論を見送っている。公明党議員団(5人)と共産党市議団(4人)は「現状維持」。改革フォーラム(4人)と会派市民(2人)は「削減」。無所属(1人)が「増加」を主張している。
6月21日に行われた議会改革検討会でも、方向性はまとまらなかった。金沢俊氏(新緑)は「視察の回数を減らすなど予算を考えることも必要」と一例を示し、小野寺幸恵氏(共産)は「将来的に定数減を考える必要はあるが今ではない」と説くなど、議論は平行線をたどった。
議員定数は36をピークに、2003年に4減の32、07年に2減の30、15年に2減の28と段階的に削減し、19年4月、23年4月の市議選は現状維持だった。藤田広美議長は「もっと議論を深めたい、との声があった」と議会改革検討会を振り返り、「全議員の意見を聞いて、結論を出していきたい」と話している。