苫小牧高等商業学校(猪瀬徹校長)は3日、3年生対象に就職ガイダンスを校内で行った。生徒56人が専門家から就職への心得を学び、グループワークや模擬面接に取り組んだ。
厚生労働省の委託事業で、就職支援の一環として実施した。
札幌市の穀山敏さんらキャリアコンサルタントとして活動する3人が、就職活動に向けた目標の定め方、自己PRの方法などを指導した。生徒たちは興味、関心、価値観などをチャート(図表)化して自己分析。自分史や自己PR文をまとめ、第三者に自分の魅力を伝える方法を模索した。
グループワークでは、アピールポイントをまとめる際にコンサルタントから「チャートを見返しながら考えてみて」などとアドバイスされ、頭を悩ませる姿などが見られた。
自分の強みが「忍耐力と協調性」と認識できたという生徒会長の葛西真歩さん(17)は、金融機関を志望。「チャートで方向性や強みが明確になった」と就職活動に意欲を表した。横畠陽菜さん(18)は「自己PRの方法が学べた。人と接することが好きなので接客業に就きたい」と希望を語った。
就職を希望する3年生は40人。進路指導を担当する猪瀬校長は「ガイダンスは就職への意欲を高め、就職先のターゲットの絞り込みに役立つ」と話し、年内に就職希望者全員の内定獲得を目指す。