苫小牧市内の飲食店を浴衣姿で利用すると、特別メニューを食べられたり、抽選で景品がもらえたりするイベント「苫小牧たるみなバル2024」(浴衣deナイト実行委員会主催)が14日、錦町や大町、音羽町などの飲食店34店で始まった。初日から和服を着た市民が繁華街に繰り出し、飲食を楽しむ姿が広がった。8月4日まで。
飲食店経営者が繁華街のにぎわいを創出しようと、2013年から開いている催し。期間中は何度でも使える「パスポート」(1000円)を購入し、「ドレスコード」として浴衣や甚平などの和服を着用することが参加の条件。各店のイベントメニュー(500円か1000円)を楽しめ、抽選でフェリー往復ペアチケットなどが当たる。
昨年に続き参加した錦町のバー「Pole Star」では14日、浴衣姿の常連客らが訪れた。同店はドリンク1杯と特製パフェのセットメニューを1000円で用意し、女性客がカクテルに酔いしれながら話に花を咲かせた。
平取町の団体職員稲生若奈さん(26)は「浴衣は普段着ないので新鮮」と笑顔を見せ、メニューも「手頃で頼みやすい」と大喜び。同店の小熊勇太代表(41)も「(イベントは)店を知ってもらうきっかけになる」と利用アップに期待した。
初日は日曜で樽前山神社例大祭と重なる中、同実行委の中條佳津江実行委員長(50)は「おみこしも手伝って浴衣姿の方々が出てきてくれた」と手応え。期間中の21日正午~午後7時、初のイベント苫UZU祭(とまうずさい)を錦町のいずも公園で予定しており、中條実行委員長は「いろいろな世代が楽しめるコンテンツを用意した。ぜひ足を運んで」と呼び掛けている。