にぎわう境内 露店楽しむ 樽前山神社例大祭が開幕

にぎわう境内 露店楽しむ 樽前山神社例大祭が開幕
露店が並び、大勢の人でにぎわう境内=14日、樽前山神社

 苫小牧市を代表する夏祭りの樽前山神社例大祭(実行委員会主催)が14日、開幕した。市内高丘の神社境内には約150の露店が並び、地元の歌手やダンスチーム、高校吹奏楽部などステージイベントも多彩に展開。今年は初日が日曜と重なり、晴天にも恵まれたことで、家族連れや若者などで大にぎわい。実行委によると昨年の初日と比べて約1万人増の約6万人が入場した。16日まで。

   14日は夏らしい日差しの下、最高気温が平年を4度上回る24・8度に達し、午前中から市民らが続々と訪れた。手持ちの扇風機を顔に当てたり、ハンカチで汗を拭ったりしながら、かき氷や金魚すくい、くじ引きなどの露店を楽しむ姿が広がった。

   夫と子ども2人と訪れた市内拓勇西町の中村智絵子さん(37)は「苫小牧の代表的な祭りなので、いつも楽しみにしている。今年は日の並びがいい。あすも来ます」と声を弾ませ、浴衣姿でイチゴあめを味わった長女の明日奈ちゃん(5)も「綿あめも食べたい」と笑顔を見せた。

   今年から市内明野新町に臨時駐車場(500台)を開設。駐車料は1台500円で、神社との間を無料送迎バスで結ぶ。市内啓北町の会社員佐々木翔矢さん(29)は妻と1歳8カ月の長男と利用し、「息子がまだ小さいので、神社近くまで冷房の効いたバスで来られて助かる。また利用したい」と喜んだ。初日は実行委の予想を上回る反響で、バスを急きょ2台に増やして運行した。

   15日は、雅楽の奉納演奏や空手道の奉納演武など神賑(しんしん)行事が目白押し。16日はみこしを積んだトラックが市内全域を巡り、夕方に稚児行列も行われる予定だ。