戦後79年目の夏 被爆の証言と原爆展 恒久平和訴える 道庁で2日間開催

戦後79年目の夏 被爆の証言と原爆展 恒久平和訴える 道庁で2日間開催
戦後79年目の夏、戦争の悲惨さを訴えた「被爆の証言と原爆展」=17日、道庁1階交流広場

 戦後79年目の夏。1945年8月の太平洋戦争末期に原爆が投下された広島、長崎の「被爆の証言と原爆展」が17、18の両日、道庁1階交流広場で開かれ、戦争の悲惨さや核兵器の恐ろしさ、平和の尊さを改めて訴えた。

   北海道被爆者協会(廣田凱則会長)が毎年開催しており、被爆二世プラスの会北海道が共催した。

   会場には、札幌の高校生が制作した広島の原爆ドームの模型を展示。広島で兵士として救助に入り被爆した人が描いた「惨状を忘れまい」をタイトルとする原爆の絵も並んだ。また、被爆した子どもたちがつづった詩や作文に、画家いわさきちひろさんが絵を付けた「わたしが ちいさかったときに」の絵本もパネルで紹介され、来場者が見入っていた。

   両日とも、広島、長崎の被爆者と二世たちが次々とステージに上がり、悲惨な体験や今の思いを語った。札幌南高定時制の5人の生徒たちは、北海道の被爆者3人の手記を読む朗読劇も披露した。

   北海道被爆者協会は、広島原爆の日の8月6日午後1時から、札幌市中央区のホテルノースシティ(南9西1)で「原爆死没者北海道追悼会」も開く。参加は自由。