農研百姓塾が破産開始決定 負債総額は2億1045万円

農研百姓塾が破産開始決定 負債総額は2億1045万円

 東京商工リサーチ苫小牧支店によると、ベーコンやウインナーなどの肉加工品の製造・販売業、農研百姓塾(苫小牧市明徳町)が6月28日に札幌地裁苫小牧支部に破産申請し、今月5日に手続きの開始決定を受けた。新型コロナウイルス禍による影響で、負債総額は債権者26人に対して2億1045万円。

   同社は1993年10月、有機肥料の製造を目的に設立。2005年以降、肉加工品の製造・販売に事業を移し、業務用加工食品や学校給食向けをメインに、06年3月期の売上高はピークの10億円。ただ、同業大手との競争が厳しく、直販などの小売に業務転換し、09年3月期の売上高は1億7000万円に減少した。

   20年以降はコロナ禍が逆風となり、23年3月期は売上高1億2800万円まで縮小し、債務超過が広がったという。コロナ関連融資の調達で資金繰りをしのいでいたが、今年3月には病気療養中だった鈴木孝則社長が死去。6月28日付で事業を停止した。