防災計画の全面改定へ審議 苫小牧市が会合

防災計画の全面改定へ審議 苫小牧市が会合

 苫小牧市は18日、市役所で市防災会議を開いた。自衛隊、警察など関係機関・団体から33人が出席。2025年度の地域防災計画の全面改定に向け専門部会を設置し、今年度から2カ年かけて審議することなどを確認した。

   地域防災計画について審議する同会議は国や道の機関をはじめ運輸、通信、医療関係などの42人で構成。対面での開催は胆振東部地震やコロナ禍の影響で2016年7月以来、8年ぶりとなった。

   木村淳副市長は「約30年ぶりの地域防災計画全面改定となる」とあいさつ。市危機管理室が今年度は災害リスクの各種データを収集した上、避難、災害予防、災害応急、災害復旧といった防災上の課題を整理し、次回会合を来年2月に開くと説明した。

   委員からは「ペット避難の考え方は入れるのか」との質問があり、市は計画に反映させる意向を示し、ペット同伴で避難できる拠点施設の設置を検討中とした。

   ボランティアと行政が担う役割を事前に整理するよう求める声も上がり、出席者は実効性ある受援体制を構築していく必要性を確認した。