理工系分野に女性を 苫小牧高専、中学生へPRイベント

理工系分野に女性を 苫小牧高専、中学生へPRイベント
学生の手ほどきでせっけん作りを楽しむ中学生ら

 苫小牧工業高等専門学校(小林幸徳校長)は20日、女子中学生を対象としたイベント「ガールズインサイエンスラボ&トーク」を同校で開いた。苫工専への進学に関心を寄せる女子中学生に、同校の女子学生が学生生活や学校の雰囲気などを伝える取り組みで、参加した中学生28人は目を輝かせながら先輩たちの話に耳を傾けた。

   同校の本科学生約1000人のうち、女性は現在約200人。理工系分野に進む女性を積極的に増やすため毎年、「ガールズ」イベントを開いている。

   同校サイエンス部の女子部員10人が進行や案内役を務め、中学生たちは手ほどきを受けながら、好きな色や香りを付けたオリジナルのせっけん作りを楽しんだ。部員らは作業を進めながら、「レポートは大変だけど、学校はとても楽しい」「たくさんの部活動があるので、いろいろ経験できる」「進学も就職も選択でき、将来設計も自由」―などと同校の魅力を語り掛けた。

   イベントではこのほか、ケーキを食べながら歓談する時間も設けられた。同部の岡嶋美結部長(4年)は「学校生活では男女の差は感じない。これから、もっとたくさんの女子中学生に高専に入りたいと思ってもらえるとうれしい」と話していた。