ハンドサインで運転手と意思疎通 児童生徒に呼び掛け 苫小牧署

ハンドサインで運転手と意思疎通 児童生徒に呼び掛け 苫小牧署
警察官と一緒に手を上げ、横断歩道を渡る苫東中の生徒

 手を挙げて運転手に横断意思を伝えよう―。苫小牧署は18日、苫小牧市旭町の横断歩道で、通学中の苫小牧東小学校と苫小牧東中学校の児童生徒に「ハンドサインでストップ運動」を呼び掛けた。

   同運動では「左右確認」「ドライバーと目を合わせ手を上げて渡る」「停止してくれたドライバーに感謝のお辞儀」のステップを踏んで横断する。

   同署管内の17日までの人身事故発生数は前年比プラス40件、死者数は同プラス4人で大きく上回っていることから、悲惨な事故を未然に防ごうと同運動の普及に取り組んだ。

   署員3人が通学時間帯に路上に立ち、児童生徒が横断歩道を渡る際、ドライバーとの意思疎通を図って横断するよう呼び掛けた。苫東中1年の荒川和篤さん(12)は「ハンドサインは知っていたが、使ったことはなかった。次からやってみる」と安全な横断への意識を高めていた。

   同署の上月英司交通官は「歩行者は自分の安全を守る意識を持ち、ドライバーは歩行者が優先であることを再確認してほしい」と話した。