男女平等参画の視点から防災について考える講座が20日、苫小牧市民活動センターで開かれた。国立女性教育会館(埼玉県)の萩原なつ子理事長が、災害という極限状態でも誰一人取り残されることのない地域社会の大切さを語った。
市男女平等参画推進センターと市社会福祉協議会が主催、市危機管理室共催。全2回の連続講座の2回目で、約50人が参加した。
萩原理事長は男性または女性に対する思い込み(ジェンダーバイアス)が、災害時に降り掛かるさまざまなリスクにも影響していることを説明。被災地の避難所などでもジェンダーの視点が十分に浸透していないことを指摘し、平時からジェンダー平等を進める取り組みが必要と強調した。
講演後はグループに分かれ、避難所運営や事前の備えなどのテーマに沿って意見を交わす時間も持たれた。