北海道経済連合会(道経連)は、道内に事業所がある主要企業の春季賃上げ状況(6月28日現在)を発表した。前年と比較可能な87社の平均賃上げ額は、前年に比べ2737円多い1万487円。平均賃上げ率は0.97ポイント増の4.07%となった。業績好調な企業が多く、1992年以来32年ぶりに賃上げ額で1万円、賃上げ率で4%を超えた。
賃上げ額は集計対象の11業種のうち9業種が前年を上回った。金融・保険が1万3798円でトップ。これに建設(1万3736円)、機械製造(1万2312円)、卸売・小売(1万1261円)が続いた。これに食料品等(1万164円)、その他製造(1万28円)を加え、計6業種が1万円を超えた。
賃上げ率は、建設の5.37%がトップ。以下、機械製造(4.99%)、金融・保険(4.65%)、卸売・小売(4.15%)、食料品等(4.00%)の順。計5業種が4%以上となった。
企業規模別の賃上げ率では、従業員「1000人以上」が5.20%でトップ。これに「500人以上1000人未満」が4.84%、「100人未満」が3.98%で続いた。
一方、「賃上げなし」と回答した企業数は前年から2.4ポイント少ない2.0%にとどまった。
調査は道経連の会員企業478社を対象に実施し、165社から回答を得た。