パリ五輪スケートボード女子パークが行われた6日夜から7日にかけて、苫小牧市在住の開心那選手(15)=WHYDAH GROUP=が大会前も訪れた練習場併設のスポーツ用品店「BRAYZ(ブレイズ)」(西村千秋代表)=有明町=で応援会が開かれた。子どもから大人まで一時は30人を超す人が練習場内のスクリーンに投影されたテレビ中継を食い入るように見詰め、2大会連続の銀メダルが決まると大歓声が沸き起こった。
まずは予選を1位で通過。開選手の背中を追って練習に励む吹越虎冬(ひゅうま)さん(13)=青翔中2年=は「うまいな。スピードがすごい。決勝で1位取れるかな」と興奮気味。日付をまたいだ決勝戦の3本目でクールな技を連発する開選手に、「いいぞ」「オーケー」と掛け声が飛んだ。
最終得点で豪州の選手に一歩及ばなかったものの、「技を出せるまで諦めないところがすごい」と吹越さん。昨年の日本選手権で男子19位の八木紫堂(しどう)さん(13)=啓明中2年=も「すごく格好良かった。点数はもうちょっと出てもいいと思った。まずはお疲れさま、と言いたいです」とねぎらった。
同店スタッフの武田彩伽(さやか)さん(33)は「おめでとうと言いたい。ぜひ次の五輪を目指してほしい」と語り、幼い頃から開選手を見守ってきた西村代表(55)は「金を狙っていたとは思うけれど、銀メダルを取れたことにおめでとうですね」と感慨深げ。開選手が幾つも車輪の痕を付けた場内を見渡し、「この練習場を造ったかいがあった。まだ若いから、練習している大技をこれから体現してくれると思う」と笑顔を見せた。