2024年度に苫小牧市内の中学校に配属された初任段階教員の研修会が1日、苫小牧ウトナイ中学校で開かれた。光洋、和光、啓明、ウトナイの4中学校から初任段階教員4人が参加し、初任者指導教員2人、教壇に立って2~3年目の先輩教員3人と1学期の成果や課題について話し合った。
初任段階教員が情報交換や年の近い先輩教員との交流を通じ、情報化や多様化の進む社会に対応した学習指導を習得するよう、初任者指導教員が市教育委員会に提案して実施した。
最初に先輩教員が、普段通りに授業を行って見せた。組み合わせの問題で色の違うトランプを使って幾つかのパターンを見せて実感させたり、例題をプリントとタブレットの好きな方でさせたり、それぞれ工夫したことを披露した。
その後は、初任段階教員が1学期の授業を振り返って発表。「楽しい授業の雰囲気がつくれない」「次の授業について考えるだけの時間がない」と課題に感じていることや、「タブレットを組み合わせて授業を進めてみたい」「個別の最適な学びと協同的な学びを両立させたい」と希望や意欲を語った。
先輩教員たちは「生徒全員が教員に注目してから話すと、よく聞いてくれる」「インプットとアウトプットを組み合わせることで理解が深まる」などと助言し、「先輩を頼って」と呼び掛けた。
ウトナイ中の初任段階教員、大山瑛教諭は「同期や先輩の存在を改めて心強く感じた。2学期は生徒が主体的に発言や取り組みをするよう、楽しく学べる授業にしていきたい」と意気込んだ。