第76回苫小牧市民文化祭(実行委員会主催)が5日、市民会館で開幕した。初日は同会館大ホールで市民合唱祭があり、市内や近郊の15団体と一般公募の市民らでつくる「市民合唱団」の計約300人がこれまでの練習成果を披露した。
開会式では、実行委員長で市文化団体連絡協議会の林広志会長(74)が「多様な文化などに触れ、新たなものを生み出す機会にしてほしい」とあいさつ。合唱祭のトップバッターを飾った、長生大学合唱クラブは「秋桜」をはつらつとした表情で声高らかに歌い上げた。
先月、声楽家によるミュージッククリニック(市教委主催)を受講したウトナイ中合唱部と青翔中合唱部、ヴィータ・エテルナ・コーロ、SSC苫小牧少年少女合唱団は美しいハーモニーを披露。初の試みとなった「市民合唱団」ステージでは、公募の市民約20人を含む約70人が「COSMOS」「ふるさと四季」などを熱唱し、聴衆を魅了した。
苫小牧合唱連盟の佐々木微会長(64)は「市民合唱団は少ない練習時間で本番に臨んだが、皆楽しんで歌い、新たな交流も生まれた」と喜んだ。
市民文化祭は今後、11月17日までの約1カ月半、音楽演奏や総合展示、演劇など20の催しを繰り広げる。