苫小牧市議会の総合開発特別委員会(金沢俊委員長)が8日に開かれ、21日~11月1日に航空自衛隊千歳基地で行われる日米共同訓練やその対応などについて市が説明した。市は、自衛隊と米軍による全国規模の統合演習「キーン・ソード25」(23日~11月1日)で、今年4月に「特定利用港湾」に指定された苫小牧港が、米軍の装備品輸送で使用される見通しを明らかにした。
小野寺幸恵氏(共産)への答弁。
港湾・企業振興課は「訓練の詳細は把握し切れていない」とした上、正式に使用申請された際の対応として「岸壁の調整がつくかも含めて港湾利用の可否について適切に対応する。岸壁や他船との調整が必要で、その調整が図られることが第一」と説明した。
また、千歳基地の共同訓練を含めて、訓練日程が27日投開票予定の衆院選と重なることにも言及。木村淳副市長は、市民の安全・安心の確保を前提とした上で「国の責務で対応を図っていただきたいと考えている」と強調した。
同基地での共同訓練は、在日米軍再編に伴う米軍戦闘機の訓練移転で、今回で13回目。米軍は第35戦闘航空団(青森県三沢基地)のF16戦闘機12機程度と人員約180人が参加する中規模の「タイプ2」を予定している。