認知症に理解を 苫小牧市内で初の「オレンジウォーク」

認知症に理解を 苫小牧市内で初の「オレンジウォーク」
オレンジ色の衣服を身に着けて歩く参加者

 苫小牧市南地域包括支援センターなどは8日、認知症になっても安心して暮らせる社会づくりを目指すイベント「オレンジウォークinとまこまい」を初めて開催した。参加者を公募し、企業や介護福祉施設などから約70人が集まった。認知症支援のシンボルカラーのオレンジ色の服やタオルを身に着け、市内を1時間ほど歩いた。

   参加者は午前10時20分ごろ、末広町の出光カルチャーパークを出発。国道276号や市道王子通を経てスタート地点に戻る約3キロの道のりを進んだ。オレンジ色の隊列を組み、ドライバーやすれ違う歩行者に手を振って認知症への理解を訴えた。

   参加した実吉正一さん(82)=花園町=は「足が疲れたけど、気持ちよく歩けた」と汗を拭った。同支援センターの桃井直樹推進員(43)は「ドライバーなど多くの方が注目してくれた。来年も継続したい」と話した。

   「徒歩の日」の10月4日に開催予定だったが、雨天のため8日に延期されていた。