12日に音楽とアート、食のイベント 入場無料エリアも 苫小牧

12日に音楽とアート、食のイベント 入場無料エリアも 苫小牧
公式ホームページで公開中のタイムテーブル

 苫小牧市出身の3人組ロックバンド「NOT WONK(ノット・ウォンク)」の加藤修平さん(29)が発案した初のイベント「FAHDAY(ファーデイ)2024」が12日、市民会館(旭町)で開催される。人気ミュージシャンの有料ライブエリアのほか、地元のアーティストや飲食店などが提供する音楽、アート、食を楽しめる無料エリアもお目見えする。

   会場は近く解体される市民会館を丸ごと使用し、四つのエリアで構成される。「エリア1」は大ホールで有名ミュージシャンの有料ライブを行う。

   出演者は▽EGO―WRAPPIN’▽シンガー・ソングライターカネコアヤノさんのバンド「kanekoayano」▽ロックバンド「踊ってばかりの国」▽NOT WONK―の4組。チケットは残りわずかという。

   この他のエリアは、すべて入場無料。「エリア2」は小ホールで、ロックバンド「ASIAN KUNG―FU GENERATION」の後藤正文さんが手掛けた「立体音響展示」も見どころだ。アイヌ民族の伝統歌で知られるマレウレウなどのライブやDJパフォーマンスも予定されている。

   「エリア3」は屋外駐車場で、市内や近郊の飲食店を中心に約30店が出店。DJの音楽で踊れる空間も設ける。

   「エリア4」は、大ホール側のホワイエ。市内で放課後デイサービスなどを手掛けるNPO法人にわとりファミリーの子どもたちの写真を用いたオブジェや写真家、映像作家の力作を展示する。地元バンドのライブもある。

   加藤さんはNOT WONKでギター・ボーカルを担当。「SADFRANK」としてソロでも活動しながら全国区で活躍中だが、今も苫小牧で暮らす。

   イベントは「表現の交換市」というスローガンに賛同する市内のバーやカフェ、ライブハウスとの共催。「FAHDAY」の由来である「Fair at Heart Day(心から公平な日)」にすべく、運営資金の一部をクラウドファンディングで確保。目標額を上回る約290万円が集まった。加藤さんは「綿々とつながってきた苫小牧の文化芸術の歴史の新たな一ページを、この街で暮らすみんなでつくります。すべての人にとって懐かしく新鮮な一日にします。気軽に遊びに来てください」と呼び掛ける。

   チケットは一般7000円、当日7500円など。詳細は公式ホームページ(https://fahday.com)。