道9区は3氏の争い 「野党共闘」見通し立たず 衆院選

道9区は3氏の争い 「野党共闘」見通し立たず 衆院選

 衆院が解散され、事実上の選挙戦に突入した。道9区(胆振・日高管内)は、立憲民主党前職の山岡達丸氏(45)、自民党新人の松下英樹氏(34)、共産党新人の立野広志氏(67)の3氏が出馬を予定。首相就任から解散、投開票まで戦後最短の短期決戦となる中、支持の拡大を図る。

   道9区は、自民党派閥の政治資金パーティーを巡る裏金事件で、同党比例代表道ブロック選出だった堀井学元衆院議員が辞職し、公選法違反罪などで略式起訴された。同党道9区支部が支部長候補を公募、選考した結果、9日に松下氏は党本部から正式に候補者として公認された。

   道9区は2021年10月の前回、与野党一騎打ちが初めて実現した。公示直前まで自民、立憲、共産の3候補による戦いとみられたが、共産の出馬取り下げで野党候補が一本化された結果、山岡氏が選挙区で初めて勝利し、堀井氏も比例で復活当選した。今回は立憲や共産による「野党共闘」実現の見通しは立たず、4選を目指す山岡氏に、新人の松下氏、立野氏が挑む構図となる公算だ。