鈴木直道知事は10日、パリ五輪陸上女子やり投げで金メダルを獲得した北口榛花選手(26)=JAL、旭川東高出=に、道民栄誉賞を贈った。
今夏のパリ五輪の大舞台で、北口選手は、マラソン以外のトラックとフィールド種目で日本女子選手初の金メダルを獲得する快挙を成し遂げた。
この日は、道庁1階ロビーで大勢の道職員が黒のスーツ姿の北口選手を拍手で迎え、花束が贈られた。
この後、知事会議室で、鈴木知事から道民栄誉賞の表彰状と記念品が手渡された。北口選手からはパリ五輪のサイン入りTシャツが知事にプレゼントされた。
北口選手は「金メダルを持って帰って来て、すごく良かった」と切り出し、「帰国して北海道へ帰ってからも、たくさんの方々に祝福していただいて、金メダルを取ったことに対する良さを、少しずつ実感しています」と語った。そして「来年は東京で世界陸上がある。ヨーロッパで試合をすることが最近多くなっているので、日本のファンの皆さんの前で、ディフェンディングチャンピオンとして少しでもいい投てきをして、また金メダルを取りたい」と抱負を述べた。
鈴木知事との面談は、陸上世界選手権(ハンガリー)で金メダルを獲得し、道表彰の「栄誉をたたえて」が贈られた昨年10月19日以来、1年ぶり。知事は「その時に北口さんは来年のパリ五輪で金メダルを取りたいと笑顔で力強く語っていた。まさに有言実行」と快挙をたたえた。「これからも活躍いただき、子どもたち、道民に勇気と希望を与えていただければ」と話した。知事から「今回帰って来られて、これだけはやりたいと思うことは」と聞かれた北口選手は「そろそろ北海道は紅葉がきれいな時期。きれいな所に行きたい」と笑顔で語った。