厚真町の農場で高病原性の鳥インフルエンザが確認されたと道が発表した17日、苫小牧市に「鳥の死骸を見つけた」とする市民からの通報が相次いだ。市職員が市内各所でツバメやツグミなど計4羽の死骸を回収したが、いずれも環境省の鳥インフルの検査対象になる死骸はなかった。
9月下旬以降に道内2カ所で見つかった野鳥の死骸などから高病原性の鳥インフルが検出されたことを受け、同省は15日、全国の対応レベルを最も高い「3」に引き上げ、各自治体に野鳥の監視強化を要請。対応レベル3ではカモ類、猛禽(もうきん)類といった感染リスクの高い野鳥の死骸を見つけたときや、その他の野鳥が同じ場所で複数羽死んでいた場合などが検査対象となる。
市は市民から野鳥の死骸に関する通報、相談を受けたら、速やかに死骸を回収しているが道の発表を受け、「17日は急に問い合わせが増えた」と担当者。市としてはこれまで通りの対応を継続しつつ同町の状況を見守りながら、警戒に当たるという。