平和の鐘設置決定を記念 イマジンコンサート 苫小牧

平和の鐘設置決定を記念 イマジンコンサート 苫小牧
すべての人の命が守られる社会を願って合唱する市民ら(右がユキヒロさん)

 音楽を通じて心を一つに世界平和を願うイベント「イマジンコンサート」が19日、苫小牧市文化交流センターで開かれた。市民団体ぴーすぷろじぇくと苫小牧の主催で13回目の今年は、平和の鐘の設置決定を記念して開催。沖縄県出身のシンガーソングライターユキヒロさんがゲスト出演し、苫小牧の合唱団と一緒に自作曲「HEIWA(へいわ)の鐘」を歌唱した。

   ぴーすぷろじぇくとの働き掛けで発足した市民団体の署名活動や募金活動を受け、市が2026年開業予定の市民文化ホールに平和の鐘設置を決定したことから今回の催しを企画。約200人が来場した。

   第1部では、市内の4団体が合唱ステージを展開。泉野小学校の児童有志3人は、12年度に同校6年が市非核平和都市条例を分かりやすい言葉に表現し直した「核のない平和な町(世界)にするためのきまり」を朗読後、これを基にした合唱曲も披露した。

   ユキヒロさんは第2次世界大戦末期の沖縄戦の悲劇や被爆地・広島でのエピソードを交えながら、オリジナル曲5曲を熱唱。フィナーレでは出演団体全員が登壇し、「HEIWAの鐘」を大合唱。会場は感動に包まれた。

   泉野小5年の寺島渚さん(11)は「たくさんの人が犠牲になる戦争は絶対に起きてほしくないという気持ちで歌いました」と話していた。