市民団体の「米軍戦闘機の訓練移転反対苫小牧実行委員会」(横山傑実行委員長)と「苫小牧港の軍港化阻止実行委員会」(同)は21日、航空自衛隊千歳基地などで自衛隊と米軍の共同訓練が同日始まったのを受け、苫小牧市に対し市民の生活と安全を守るための要請書を提出した。
要請書では、21日に始まった日米共同訓練と23日からの日米共同統合演習「キーンソード25」について▽自衛隊機や米軍機の市上空の飛行予定を明らかにすることを道防衛局に求める▽事故や騒音被害が発生した場合には直ちに市民に公表する▽苫小牧港の軍事利用は望ましくないことを市長が表明する―ことなどを求めた。
この日は横山委員長(60)ら4人が市役所を訪れ、「今までやっていない訓練がどんどんと既成事実化されており、他港では行われている港の中での訓練も苫小牧に波及しかねない」と主張。応対した木村淳副市長は「これまで同様、言うべきところは防衛局に要請し市民にしっかり情報発信をしていく。私たちの生活に影響を与えないよう、強く訴えていく」と理解を求めた。