在日米軍再編に伴う航空自衛隊千歳基地(千歳市)での日米共同訓練が21日、始まった。米軍三沢基地(青森)所属の戦闘機が相次ぎ飛来。千歳基地では、防衛省と米空軍が千歳市、苫小牧市など周辺自治体向けのブリーフィング(説明会)を開いた。訓練は11月1日まで。
米軍からは第35戦闘航空団(三沢基地)のF16戦闘機12機と人員180人、日本側は空自2空団からF15戦闘機12機が参加する中規模の「タイプ2」訓練。実施場所は、北海道西方空域および三沢東方空域で、米軍の訓練参加者は千歳基地内と千歳市内の宿泊施設に滞在する。
ブリーフィングに、日本側からは現地連絡本部長を務める尾﨑嘉昭北海道防衛局企画部長、米軍側は米軍三沢基地第35戦闘航空団報道部長のリーロイJ・スターク空軍大尉が出席。訓練概要などを説明した。
訓練に先立ち17日、連絡調整のため同基地内に現地連絡本部を設置。スターク大尉は記者会見で、「三沢基地の関係者に事前説明を実施し、『1人の親善大使であれ』と品行方正な態度で臨むよう周知徹底した。万一抵触することがあれば、綱紀粛正する」と述べた。
訓練期間中は、日米共同統合演習(実動演習)が並行して実施される。