2団体熱演、観客を魅了 はすかっぷ演劇祭

2団体熱演、観客を魅了
はすかっぷ演劇祭
地道な稽古の成果を披露した苫小牧アトリエシアター21のメンバー

 苫小牧市内の小中学生や高校生による第22回はすかっぷ演劇祭が20日、市文化会館で行われた。市民文化祭の関連行事で、演劇塾「苫小牧アトリエシアター21」と苫小牧東高校演劇部の2団体が出演。約100人の観客を魅了した。

   苫小牧アトリエシアター21は、宮沢賢治の童話「やまなし」を独自にアレンジした作品「やまありやなしや」を上演。ひきこもりやヤングケアラー、ネット依存といった現代の若者を取り巻く問題を取り上げ、一人ひとりが自ら考え、行動する必要性を訴えた。

   舞台芸術に興味があり、演劇に初挑戦した苫小牧西高2年の長谷川愛空さん(16)は「照明を浴びて演技をやり切れた」とうれしそう。孫が出演したという有珠の沢町の種物谷明喜子さん(76)は「鑑賞は2回目だが、以前より成長が見られた」と活躍を喜んだ。

   11月の高文連全道大会に出場する苫小牧東高校演劇部は、部員による創作ラブコメディー「やっぱり、こっちがいい」を披露。生徒らがいきいきと役を演じ、観客を引き付けていた。