24年度夏季賞与 全体の8割弱支給 道内中小企業 平均28万8千円 中小企業団体中央会が調査

24年度夏季賞与 全体の8割弱支給 道内中小企業 平均28万8千円 中小企業団体中央会が調査

 北海道中小企業団体中央会は、道内中小企業の2024年度夏季賞与(ボーナス)支給調査結果を発表した。賞与を支給した事業所は全体の77.9%で、前年度に比べ0.8ポイント上昇。正社員1人当たりの平均支給額は28万8856円となり、前年度に比べ1万6125円増えた。

   賞与を支給した事業所の業種別では、製造業が前年度から1.4ポイント増の78.4%、非製造業が0.6ポイント増の77.7%だった。

   従業員別では、「100~300人」が100%。これに「30~99人」が90.0%、「10~29人」が85.5%で続いた。

   支給額の決定方法(複数回答)は、業績連動型が74.1%で最も多い。以下、その他(評価性、給与の1カ月分など)(12.3%)、年俸型(9.1%)、労使交渉(4.5%)の順。

   平均支給月数は全業種で1.4カ月となり、前年度から0.1カ月上昇した。平均支給額の業種別では、製造業が26万5566円(前年度比1万5471円増)、非製造業が30万3689円(同1万5734円増)だった。

   正社員の支給額の変動については、「増加した」が55.8%で最多。これに「現状維持」が32.2%、「減少した」が12.1%と続いた。

   変動した理由(複数回答)としては、「企業の業績」が56.1%でトップ。以下、「世間相場」(19.2%)、「人手不足への対策」(15.7%)の順。

   一方、正社員以外の常用労働者(パートタイマー・嘱託など)へ賞与を支給した事業者の割合は49.7%と約半数だった。前年度に比べると0.6ポイント減少した。

   平均支給額は「21万円以上」が27.9%で最多。これに「1万~5万円」が22.5%、「6万~10万円」が20.7%で続いた。

   調査は7~8月、同会に加入する道内中小企業・小規模事業者1500社を対象に実施。253社から回答を得た。回答率16.8%。