第76回苫小牧市民文化祭(実行委員会主催)・第50回市民短歌大会がこのほど、市文化会館で開かれた。市内外の短歌愛好家約40人が、事前に投稿した短歌を披露して合評した。
節目の大会には、愛好家32人と苫小牧東、啓明、光洋中学校の2年生207人が投稿した。会場では、日々の情景や思いをしたためた短歌を1首ずつ詠み上げ、参加者から「気持ちがよく出ている」「リズムが少し悪いのでは」などの感想が上がっていた。
互選の結果、最高賞の市長賞に市内在住の野沢透子さんの作品「同居せし 折に持ち来し 母の鍋 とれぬ焦げ跡 三つ四つあり」が選ばれた。主催した苫小牧短歌クラブの林隆光会長(81)は「50回の節目もあってか、これまでになく盛り上がった。互選の際に各句に票が割れるなど(投稿者の)レベルも平均的に上がっている」と話していた。
市長賞を除く入賞者は次の通り(敬称略)。
▽苫小牧市教育長賞 桐渓淑子▽文化祭実行委員長賞 境ひとみ▽苫小牧民報社賞 塩田芳子▽苫小牧短歌クラブ賞 出口明彦