苫小牧信用金庫緑町支店は18日、強盗を想定した防犯訓練と特殊詐欺被害の防止訓練を行った。職員ら約20人が苫小牧署の協力を得て、逃走する強盗犯役にカラーボールを投げ付けたり、ATMから現金を振り込もうとする詐欺被害者への対処法を学んだりした。
防犯訓練では、帽子にサングラス姿の署員2人が犯人役を務め、模擬拳銃を発砲後、窓口にいた職員から現金を奪って逃走。職員は追い掛けてカラーボールをぶつけた。同支店の山口桃果さん(22)は「犯人が怒鳴りながら近づいてきたので驚いてしまい、合言葉が言えなかった」と反省点を挙げた。
特殊詐欺防止では「6億円に当選したので、送金するための手数料を振り込んでほしい」と電話で指示を受けた客が来店。ATMの操作を不振に思った他の客が職員に相談し、職員が店内に誘導して責任者を呼ぶまでを実践した。
渡辺忠明支店長代理は「お客さまが高額な払い戻しをしていないかチェックしたり、冷静に事件に対応したりできるよう日ごろから注意することが重要」と話した。同署生活安全課の出村憲史生活安全係長は「年齢に関係なく不審な動きをしている客がいたら、積極的に声掛けをしてほしい」と促した。