苫小牧市沼ノ端の石油資源開発(JAPEX)北海道事業所は20日、地域とのつながりを深め、苫小牧のシンボルとなる看板を作ろうと苫小牧支援学校の児童生徒に協力を依頼し、子どもたちと社員合わせて約120人が独創的な自社看板を仕上げた。
看板は縦244センチ×幅366センチ。デザインは市内を中心に活動するイラストレーター村田なちこさんが考案し、「ウトナイ湖のハクチョウ」「樽前山」「とまチョップ」などのイラストを描いた。村田さんは「自由に自分らしく仕上げてほしい」と塗る際にルールを設けず、子どもたちははけを片手に色を付け加えたり、外縁に波を描いたりしながら黙々と作業を進めた。
看板は11月末までに植苗にある「あけぼのA基地」の国道36号に面したフェンスに設置される。上部には「竹明かり」を意識したパイプも取り付けられ、夜間は神秘的に光り輝く。
参加した同校4年の常川颯斗君(9)は「塗る作業が楽しかった。設置されるのが楽しみ」と笑顔を見せた。