店主の城戸弘さん(72)は旧穂別町(むかわ町穂別)出身。苫小牧市内のすし店で修業し、1978年9月に独立。市内西地区に店を構えて47年目を迎えた。
店主のお薦めは「生寿しセット」(1380円)。本マグロ、ヒラメ、サーモン、甘エビ、卵のすし5貫ともりそばの組み合わせ。サーモンには脂が乗り、ヒラメは身が締まっていずれも美味。しゃりは新潟県産コシヒカリ。
そばの提供は17年前から。回転ずしの出店が相次ぎ、客足を取り戻そうと始めた。知人から伝授されたそば打ちの技術を旺盛な探究心で完成させた。そば粉は甘みがある「きたわせ」と、香りの良い「ぼたんそば」をブレンドしている。そばは「鮮度がいのち」と両方のいいとこ取りで毎朝挽き、1日14、15食分を打っている。提供は昼のみで、しなやかさと滑らかさを備える挽きぐるみの「二八そば」。
店の切り盛りは妻の美年子さん(69)との二人三脚。昼はランチメニュー、夜は出前が中心という。ネットや口コミなどで評判となり、道内外から客が訪れる。
後志管内岩内町出身という市内明徳町の70代夫婦は「すしのネタが新鮮。そばも甘みと香りがあり、つゆもおいしい」と絶賛する。
苫小牧市明徳町1の9の4。営業時間は午前11時~午後2時、午後4時~同7時。火曜日定休。カウンター5席、テーブル8席。駐車場5台。電話0144(67)3920。