「給食のメニューを探る」 苫小牧拓勇小4年 京極 莉空さん 学校給食作文コンクール(4)

「給食のメニューを探る」 
苫小牧拓勇小4年 京極 莉空さん
学校給食作文コンクール(4)

 4時間目になるとおなかが「ぐうっ」となる。あともう少しで給食だ。自分にそう言い聞かせながら、がんばっている。給食は回ふくのエネルギーになるのだ。毎日ちがうメニュー、知らないメニュー、料理が大好きな私にとって、こん立や材料も興味しんしんだ。

   一番気になったのは、「開拓丼」。開拓ってどういう意味だろう。国語辞典で知らべてみた。そこには、「山を切り開いて、田や畑を作ること」と、書いてある。「開拓丼と全然関係ないじゃん」と思った。そこで、開拓丼を調べなおしてみると、「みその香りとぶた肉と大豆を北海道の大地に見立てて、北海道で有名なとうもろこしを使って、北海道の開拓時代を表現している」と書いてある。「すごーい」なるほど、だから開拓なんだと思った。もともとは、栄養士さんが考えたメニューで北海道では色々な町の給食で出されているメニューなのだそうだ。それにしても、北海道をイメージして考えられるなんてさすがだと思った。

   調べ続けてみると、開拓丼は北海道の給食メニューとしてあちこちで紹介されていた。それを毎回いただけるなんて幸せだ。ネットではレシピもたくさん公開されていて、ついに「苫小牧の開拓丼レシピ」を発見した。私のクラスでも人気の開拓丼、おかわりの人が多く、すぐになくなってしまう。それを家で作れるなんて。そう思って母と苫小牧の開拓丼を作ってみた。おいしさの中に、しょうがやにんにくもかくれているとは。もう大満足。給食の味とはちょっと違ったけれど、おいしい開拓丼が出来た。そして、私の料理ノートにレシピをはった。「こんなおいしいメニューを、栄養士さんありがとうございます」。

   もう一つ気になっているのは、「クイッティオスープ」だ。給食に出た時、平らなうどんなのかな、と思ったが、クイッティオとは、主にタイなどで食べられているお米から作っためんなんだそうだ。ツルツルのようなモチモチのような不思議な食感のめんだ。それが、スープと混ざり合って、最高においしい。スーパーではなかなか見かけないめんだけれど、給食で他の国の料理が食べられるのは、とってもうれしい。知らないメニューを知れるのも給食のおかげだ。

   毎日毎日一年間もこん立を考えるのは大変だと思う。栄養たっぷりの給食を作ってくれて本当にありがとうございます。そういう栄養士さんの苦労や、給食センターで働いているたくさんの人たち、給食の先生、配ぜん員さん、そして、学校に給食を届けてくれる人たちのがんばりや協力のおかげで給食はとってもおいしく、楽しく、元気になる。

   私は、この夏にきらいだと思っていたなすびが、食べられるようになった。一口食べたら意外においしかったのだ。きらいだなと思っていても、実際食べてみることが大事。私もみんなも一口チャレンジで残食をへらしたい。

   大すきな給食、愛情一杯の給食、次はどんな国のメニューが出るのか楽しみだな。